Surface

Thunderbolt 4に対応した新型(Surface Pro 8)

さて文鎮となってしまったSurface Pro 6を25,000円で購入したことにより、現在の僕は辛い状況に置かれている。

我が子であるお嬢様からは「なんとしても、元を取ってね」と言われ、奥さんは「・・・」と沈黙している。
しかしバッテリーの回路部分が故障してしまったSurfaceなので、修理は傷口を広げる結果となる。

そこでイソップ童話の「すっぱいブドウ」ではないけれども、損失と心の空洞を埋めるため、Thunderbolt 4対応したSurface Pro 8を語らせて頂くことにする。

Thunderbolt 4とは

2022年5月時点で最新機種のSurface Pro 8は、下記のスペックとなっている。Thunderbolt 4の物語は、ここから始まる。

  • ディスプレイ:13インチ、PixelSense Flow、2,880×1,920(267ppi)、縦横比 3:2、最大120Hz
  • プロセッサ:第11世代Intel Core i5-1135G7/ Core i7-1185G7
  • グラフィックス:Iris Xe
  • メモリ:8GB/16GB/32GB(LPDDR4x)
  • ストレージ:128GB/256GB(リムーバブルSSD)、512GB/1TB SSD
  • カメラ:5MPフロントカメラ(Windows Hello対応)、10MPオートフォーカス機能付きリアカメラ
  • ワイヤレス:Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5.1
  • ポート類:USB Type-C(Thunderbolt 4)×2、Surface Connect、Surfaceタイプカバーポート、3.5mmヘッドフォン
  • バッテリー容量:51.5Wh、通常のデバイス使用で最大16時間
  • そのほか:Dolby Atmosオーディオ搭載ステレオスピーカー、Dual far-fieldスタジオマイク、光センサー/加速度計/ジャイロスコープ/磁力計
  • サイズ(横×縦×高さ、重量):287×208×9.3mm、889g

もともとThunderboltというのは、AppleのMacユーザにはお馴染みの用語である。僕のMacbook Pro Mid 2009 13インチモデルも、たしかThunderbolt 3規格に対応していた。

しかし上記の表から分かるように、Surface Pro 8ではUSB Type-Cポートを採用している。USB Type-Cは、最近のMacbookやiPad Proなどが装備している端子である。

もともとSurface 7やSurface GoからUSB Type-Cポートを採用していたけれども、いよいよSurface Pro 8でThunderbolt 4対応したという訳だ。これは言い方を変えると、Thunderportは端子の形状を意味していない。

Thunderbolt 4とは、インテルが開発したケーブル接続インターフェース(I/F)なのである。だからケーブルの通信仕様は存在するけれども、別にUSB Type-Cポートである必要はない。

そしてこのインターフェースを実現するには、上記の一覧表に記載されている通り、インテルの最新CPUである「第11世代Intel Core i」が必要となる訳なのだ。

つまり大変に悲しいことだけれども、「最新CPUと搭載した最新ノートパソコンしかThunderbolt 4対応機種は存在しない」ということになる。

Thunderbolt 4の長所

それではThunderbolt 4の何が嬉しいのかというと、それは開発元であるIntelが説明してくれている。

  • インテル:Thunderbolt 4 とは?

つまり高速でデータをやりとり出来るし、Thunderbolt 4を利用して大電流を流すことが出来る。だからSurface Pro 7やSurface Goでも可能だったけれども、USB Type-Cポート経由でSurfaceを充電することが可能だ。もちろん逆方向も可能だから、iPhoneなどを高速充電するのに役立ってくれる。

つまりMacbook 12インチでも実現されていたけど、Thunderbolt 4対応のUSB Type-Cポートが一つ装備されていれば、それだけで全てを賄うことが出来る。

Surface本体の充電、外部接続ディスプレイの利用、外部接続ストレージの利用、有線LAN接続…。Thunderbolt 4対応のUSBハブがあれば、これらの用途はUSB Type-Cポート一つだけで十分なのだ。

で、これがどうしてユーザにとって喜ばしいかというと、ノートパソコン内部を簡素化できる。だから部品代や開発費を節約できる方向に話が進む。

おまけに一つだけになれば、USBハブは必要になるけれども、取り回しが楽になる。若干だけれども、ケーブルをスッキリさせることも出来る。

だから短所としては、インテルがThunderbolt 4に投資した費用とか、Thunderbolt 4対応機器を購入する必要があるとか、古いパソコンが対応できないといった問題がある。しかしそれでも全体的に見れば、今後はThunderbolt 4対応が、当たり前のように重要になっていく訳である。

しめくくり

以上の通りで、Sunface Proの場合は、Surface Pro 8以降がThunderbolt 4対応機種となる。やっぱり何とかとノートパソコンは、新しい製品の方が良いらしい。

(ちなみにインテルはThunderbolt 4開発に10年近くを費やしたとのことだ)

そんな訳でマイクロソフトの正規修理を受けられない法人向けSurface Pro 6文鎮をゲットした僕は、虎視眈々とSurface Pro 8への移行を企むのであった。

… 今の環境で3年くらい頑張ったら、Surface Pro 8も今よりは25,000円くらい安くならないかな。
(そうしたら、ある意味で収支トントンと解釈することも… 難しいかな)

ちなみに唐突に登場した画像は、先日の朝飯だ。近所ではホイップ山盛りサンドイッチが販売されていたけれども、このように自作することも可能だ。ちなみにグレープフルーツは、親父の三回忌の追善供養に供されたものだったりする。

(食べないと「もったいなお化けが出る」と、お寺さんから法要後に、「皆さんでお食べ下さい」と渡されたのだ。ホイップクリームは、僕ならば三分程度でホイップ可能だ)

それでは今回は、この辺で。ではまた。

———————————
記事作成:小野谷静